スポーツと経営 テニス・スキー型ビジネス
ウィンブルドン・テニスが開催中ですね。
シャラポワ選手が敗退して残念です。美しくて強い選手は、見ていてエネルギーをもらえます。
伊達クルム公子選手も残念でした。アラフォーにして世界のトップステージへ再挑戦した彼女の意気とセルフコントロールには、同じアラフォーとして励まされます。
全米マスターズ・ゴルフ選手権も、途中エキサイティングでした。
矢野東選手が途中までベスト4に位置して奮闘したり、タイガー・ウッズが途中猛チャージを見せるなど、わくわくするプロセスがありました。
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私も昔少しだけテニスをかじったことがあるので、一流選手の一プレイ一プレイの凄さに圧倒されます。
簡単そうにやっていますが、どのプレイも、素人には到底まねのできない、圧倒的な運動神経、身体能力、反射神経、練習量などによって、奇跡的に成り立っているものだと、自分でも少しでもやったことがあるスポーツだと、より実感できます。
私はテニスやスキー、ゴルフやボーリングといったスポーツがあまり得意ではありません。
どちらかというと、バスケ、サッカー、ハンドボール、ボクシング、卓球、体操といったスポーツの方が性に合います。
つまり、大人が楽しむスポーツとしてはマイナーなものが得意で、一般にメジャーで趣味人口の多いスポーツが苦手なのです。
スポーツをやりたいと思っても、なかなか一緒にやってもらえる人がいなくて、それを運動不足の言い訳にしたりします。
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何でなんだろうと考えると、これらスポーツには共通の特徴があることがわかりました。
どれも”型”があって、それを忠実に体現しないと上達しないということです。
自分の運動神経を過信して、直感的に我流でラケットやクラブを振っても、球は決して思った方向に飛びません。
テニスでいえば、
ラケットは縦に振ること(これを理解するのに何ヶ月かかったことか)、
左手を壁のように使うこと、
フットワークは重心低く最少歩数で目的地へ運ぶこと、
体幹を真っ直ぐに保つこと、
ボールを一番良いポイントで打てる場所へ回り込むのが大事なこと、
相手や相手コートでなくボールを見て打つこと、
ボールはラケットのフェイスの限られた正しい場所に正しい角度で当てないとまともに飛ばないこと、
などなど、直感的に動いていたのではなかなか体が覚えないことを、理論やコーチの教えに従って、意識的に体に覚えこませないと、一向に上達しません。
ゴルフしかり、スキーしかり、ボーリングもそうですね。
下手に運動神経に自信のある人は、見ていると簡単そうなので、その感覚で始めて、運動神経がゆえにそこそこプレイはできます。
しかし、すぐに壁にぶつかって、地道に人の教えを模倣しながら練習している人に追い抜かれてしまいます。
ウサギとカメですね。
野球やサッカーは、小学校から授業で行うことと、比較的運動神経でカバーできる範囲が広いことから、いわゆるセオリーを体系的に学ばなくても上手くなる人はいます。一流レベルになると別ですが。
走る・投げる・打つ・蹴るといった比較的ノーマルな動作が多いこともその一因でしょう。
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どうもビジネスにも同じようなことが当てはまりそうだなとよく思います。
話す、聴く、書く、作業するなどのビジネスの基本動作は、人間が日常的に行っている一般的な動作ですので、特に意識せずとも、誰もが普通には行えます。
しかし、それは一般動作のレベルの範囲であって、上級レベルの動作にするには、いくつもの壁があります。
それらの壁は、意識的にセオリーや経験則を採り入れながら、人から教わりチェックしてもらうことで破ることができるものが多いのかもしれません。
特に、プレゼンテーションは、まさに話すという人間が最も多く行っている動作であるにも関わらず、誰もが難しいと思い、うまくなるために苦労しています。
本当に上手い人は日本に何人もいないのではないでしょうか。
実際、プレゼンテーション上達法には、意識して行うべきノウハウといったものがたくさんあり、日常会話が得意なだけでは乗り越えられないものが多くあります。
逆に、書くほうは、もちろんノウハウもありますが、良書を多く読むことで、それらのパターンを自然に吸収し、半ば無意識に文章に表す作業を繰り返すことで、上達するものなのかもしれません。
ウサギとカメ現象も、ビジネスでは少なからず見受けられますね。
最初にそこそこ問題なくこなせてしまうと、油断して自己研鑽や他人を模倣したり意見を採り入れたりすることを怠ってしまいがちです。
最初に苦手なんだと思っている人の方が、あるいは自分が得意でないと思っている分野の仕事を担当したときの方が、習熟が早かったり、内部や顧客に対する説得力が強かったりすることがあります。
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ビジネスの種類や業種などによっても、スキー・ゴルフ型と野球・サッカー型があるのかもしれません。
みなさんのお仕事はどちらのタイプですか?
私の仕事の一つであるコンサルティングは、野球・サッカー型かもしれません。アートの部分が多く、人柄やセンス、記憶力と論理力に左右される度合いが大きいような気がします。
もう一つの柱である講師業は、スキー・ゴルフ型かもしれません。一見アートかと思いきや、数多くの定型のノウハウ・型といったものをうまく当てはめながら、いうべきことを厳選して相手に伝えていくことが必要だからです。
そもそもビジネスは本能や直感ではなく理性や理論で行うものですので、意識的に型を学ぶ姿勢がないと上達していけないものだといえそうです。
私が好きな、サッカー、バスケ、ハンドボール、ボクシング、卓球、器械体操は、みな瞬間判断型であり、どちらかというと反射神経や直感的判断が求められるスポーツです。
また、多くが、激しいボディコンタクトが必要で、相手の攻撃をかいくぐりながら敵陣へ突撃する類のスポーツです。ボクシングはその最たるものですね。
そして、後半3つは個人競技です。バスケやハンドボールも、チームスポーツではありますが、少人数で行うものであり、個人の能力・突破力が多く求められるスポーツです。
そんなに運動が苦手ではない人間として、例に漏れず、テニス?スキー?そんなの実際やれば俺はそこそこできるよ!などとイメージ先行で油断して、地道な努力をないがしろにして、全然上達しなかった経験があります。
そんな人間は、より意識的に、型を学ぼうとする姿勢が必要だ、それはスポーツにおいてもビジネスにおいてもいえることだ、とウィンブルドン・テニスや全米マスターズ・ゴルフを見ていてあらためて思いました。
マネードクターでした。

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