一流と呼ばれるスポーツ選手は、一日も欠かさず基礎練習を繰り返すとよく紹介されます。
野球選手がわかりやすいでしょう。
松井選手は、子供のころから毎日素振りを欠かさず、練習部屋の畳は擦り切れているとか、
イチロー選手は、毎日決まった時間に起きて球場に入り、同じ手順でストレッチや守備練習や打撃練習をするとか、
さらにイチロー選手は、日本代表では誰よりも早くバッティング練習を始め、試合や全体練習が終わってからも居残りで練習をしているとか、
彼らよりも有名な元祖練習の鬼は、王さんですね。
「私はあの頃の選手の中では誰よりもバットを振っていたでしょうね。」と、あの謙虚な王さんが珍しく自分が努力したことを鋭い眼光で仰ったときは、迫力がありました。
天才肌で知られた長嶋さんも、実は練習の虫だったそうですし。
野球に限らずどんなスポーツでも基礎練習の反復は、一流になるためには欠かせません。
ボクサーはロードワークやロープワークやシャドーやミット打ちを継続的に行います。
サッカー選手は、リフティング、キック、トラップ、パスワーク、シュート練習を反復して行います。
柔道選手もテニス選手もゴルファーも陸上選手も水泳選手も、あらゆるスポーツ選手が、数え切れないほどの反復練習を繰り返して上達していきます。
------------------------------------------
ビジネス・パーソンは基礎練習や反復練習は要らないのでしょうか?あるいはできないのでしょうか?
私は必要だと思うし、できると思います。
職人であればわかりやすいですね。
大工なら釘打ちやかんな削り、左官なら壁塗りや刷毛扱い、自動車部品や精密機器部品の製造なら一連の作業の流れ、料理人なら調理作業などなど、毎日同じ基本動作を繰り返すことで熟練していきます。
素振りやロードワークのように、意識的に決まった量を繰り返すトレーニングの形ではないかもしれませんが、毎日仕事場に行って同じ作業を行うことが自然と反復トレーニングになります。
-------------------------------------
デスクワークにおける反復トレーニングがイメージしにくいかと思います。
事務作業、オフィスワークはまだわかりやすいですね。
タイピング、経理処理、印刷・コピー、データベース入力、コンピュータ・オペレーションなど、いわゆるアシスタント業務は、同じ作業を繰り返すことで、作業のスピードと質が上がっていきます。
一度覚えた単純動作は、練習しなくても体が覚えるようになります。
しかし、それぞれの作業には次のレベルや応用作業があり、それらをこなし続けるにはたゆまぬ鍛錬が必要です。
いずれ、単純動作だけではすまなくなり、頭脳労働の領域に入っていきます。
-----------------------------------
いわゆる反復作業はイメージしにくいのが頭脳労働です。
目に見える定型作業があるわけではありません。
しかし、頭脳労働にも反復トレーニングが必要なのではないかとこの頃思います。
まず、考えることを繰り返す必要があります。
毎日、脳を酷使していないと、まるで筋トレをさぼって筋肉が落ちるように、考える能力が衰えてしまいます。
そして、考えるためには様々な定型作業を脳が行っています。
コンピュータに例えるとわかりやすいでしょう。
○考えようというインパルス信号が発生
○外部から取り込んだ情報をメモリに留めておき、
○同時に内部のストレージに溜めてある内部記憶の中から関連すると思われるものを引き出しメモリに書き出し
○メモリの情報が大量になればキャッシュにも情報を待避させます。
○中央処理装置で情報を処理
○加工したものをメモリに戻して外部へ出力
○同時に加工データを処理プロセスを内部記憶装置に記録する
これらは、それぞれ定型作業です。都度処理する情報や経路や組み合わせが違うだけで、脳内で行われる作業は一緒です。
そして、定型作業は繰り返すことでその処理速度・量・経路を増やしていきます。
------------------------
つまり、情報のシャワーを大量に入力しながら処理し続けることが、多くの頭脳労働に共通する反復トレーニングではないでしょうか。
毎日、自分が携わっているビジネスに関連するコアな情報を中心にインプットしていく。
それは単にストレージに記録する場合もあれば、軽く処理する場合もあり、その中で目前のアウトプットに最も関連の高いものを優先的に処理していくことでビジネスとしての成果となっていく。
このアウトプットも反復トレーニングが重要な作業です。
継続的に書く・話すことで、スキルが上がっていきます。
多分に抽象的になりましたが、要は、野球選手がバットを振るように、オフィスワーカーは情報を処理せよと、毎日、情報をインプットして処理してアウトプットせよと。
それを土日だからやらないとするか、毎日やることとするかは、各人次第。
でも、一流になりたければ、半端でない量の反復トレーニングを休まずに続けることが必要条件になる。
天才は99%の汗と1%のインスピレーションからなる。
ブログやメルマガを真剣に毎日書いている人は、イチローや松井のように素振りを反復しているのと同じなのかもしれません。
もちろん、アウトプットはブログに限りません。
仕事上のアウトプットで質の高いものを毎日死にそうに苦労しながら出し続けている人は、一流になれる可能性のある人だといえると思います。
マネードクターでした。
最近のコメント